【WordPress】自動更新を停止・無効化する方法と注意点
WordPressは頻繁にバージョンアップが繰り返されています。
そして、自動更新が有効になっている場合、どんどん自動で最新バージョンに切り替わっていきます。
これにはメリット・デメリットが存在しています。
今回の記事ではWordPressの自動更新を停止・無効化する方法とその注意点をご紹介します。
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WordPressの自動更新を停止・無効化する方法
WordPressの自動更新を停止・無効化にするには以下の方法があります。
- functions.phpを使用する
- wp-config.phpを使用する
それではそれぞれの方法をご紹介します。
functions.phpを使用する方法
有効化されているテーマ内のfunctions.phpに以下のフィルターフックを追加することでWordPressの自動更新を停止・無効化することが出来ます。
// 自動更新を停止・無効化にする
add_filter( 'automatic_updater_disabled', '__return_true' );
wp-config.phpを使用する方法
wp-config.phpに書かれている設定を変更することでWordPressの自動更新を停止・無効化することが出来ます。
このファイルはWordPressインストールディレクトリ直下にあります。
// 自動更新を停止・無効化にする
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );
「true」にすると自動更新を停止・無効化し、「false」にすると自動更新が有効化されます。
wp-config.phpの中で「AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED」を検索してヒットすればそこを編集し、無ければ追加します。
自動更新を停止・無効化する理由
WordPress5.6以降は自動更新がデフォルトの設定になっています。
そのため、そのままでは新しいバージョンが公開されるたびにどんどん最新バージョンに自動更新されていきます。
自動更新されたことにより、使用しているテーマやプラグインの互換性がなくなり、プログラムエラーとなり最悪の場合、画面が表示されなくなってしまう恐れがあります。
また自動更新されるため、その直前のデータのバックアップを取っていないとサイト自体復旧が困難になる恐れすらあります。
自動更新を停止・無効化する際の注意点
WordPressの自動更新を停止・無効化する際にはいくつか注意点があります。
- 記述ミスに注意する
- 致命的なバグ・脆弱性がそのまま残る
それぞれどんな点に注意が必要なのか見ていきましょう。
記述ミスに注意する
今回ご紹介している方法で使用するfunctions.phpやwp-config.phpはどちらも1文字でも記述ミスをするとプログラムエラーとなってしまいます。
プログラムエラーとならないように記述ミスが無いかしっかり確認してからアップロードするようにします。
また、アップロード後はプログラムエラーが起こっていないか自分の目で確認するようにします。
致命的なバグ・脆弱性がそのまま残る
WordPressに致命的なバグや脆弱性が見つかった際は、修正されたバージョンが公開され、自動アップデートされます。
しかし、WordPressの自動更新を停止・無効化している場合、そのバグや脆弱性はそのまま残り続けるため自分でアップデートする必要があります。
定期的にWordPressにバグや脆弱性が発覚していないかチェックする習慣を作る必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
WordPressはシェアが高く利用者が多いため、悪意のあるユーザーから狙われやすいCMSでもあります。
そのため頻繁にアップデートが繰り返されています。
WordPressを最新バージョンに保つことは非常に重要なことですが、WordPressの構築内容やサーバー環境によっては必ずしも最新バージョンがそのまま使える保証はありません。
そのため自動更新を停止・無効化し自分で事前に検証をしてから最新バージョンに更新することは重要です。
自動更新のメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、どちらの方法で運用していくかを検討することが重要です。